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日本クリニックについて サービス内容
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人間ドックとは?

日本クリニックでも行っている人間ドックは、社会で働く人々の健康を考慮したトータルな全身検査です。一般的な健康診断と一線を画し、社会に蔓延する生活習慣病の早期発見を目的としています。中でも、特に注意が必要なものがいわゆる4大生活習慣病(心臓病・糖尿病・高コレステロール血症・高血圧)です。 人間の身体はある年齢に達すると老化が始まり、長年の生活習慣と相まって生活習慣病を誘発します。主として働き盛りの人々を襲うこともあり、昔から社会的な関心事となっています。

そうした社会的背景を受けて生まれたものが人間ドックです。昭和9年に、現在の東大第3病院で2人の政治家の為に行われた精密な健康診断が、一般的な健康診断と意を画する精密検査だったことから、やがてメディアにより昭和29年に“人間ドック”と名付けられ、日本社会へ浸透していきました。

アメリカにおける人間ドック

アメリカは世界第一の医療先進国です。ところが、個人の健康度を綿密にチェックする人間ドックは意外とアメリカ社会には浸透していないのが現状です。一般的な健康診断(Annual Checkup/Medical Checkup)は存在しますが、これらは人間ドックの内容とは比較にならないごく簡単なものです。こうした状況の裏には、日本と大きく異なるアメリカの社会的背景が大きく関与しています。近年では崩壊しつつありますが、これまで日本の企業形態の軸であった終身雇用制度では、社員一人一人の健康すら面倒をみていこうとする風潮がありました。ですから企業そのものが人間ドックを奨励していたのです。しかし、アメリカでは企業のトップが検査を受けることはあっても、会社そのものが個人の検査を奨励することはありません。個人主義を軸とするアメリカでは、個人の健康管理も個人に委ねられます。しかも、保険会社はこうした健康診断や精密検査に対するバックアップに関しては積極的ではないのが現状です。必然的に検査料も個人負担となり、一般の人々に必要であるはずの人間ドックは遠い存在になってしまうのです。

個人尊重型の人間ドック

日本では“健診は30歳を過ぎたら年に1回”と言われます。しかし、病気に対する個人のバックグラウンドの多様性を考えると、生活年齢にこだわることなく、定期的な健診を心がけるのが最良です。人はそれぞれが異なる生活習慣や体質を持っています。家系的病歴との関わりあいなどを考慮しても、個人が受けるべき健診を年齢と性別だけで安易に決定することはできません。例えば同じ35歳の男性でも、喫煙するかしないか、心臓病の家系であるかないかで必要とされる検査は異なってきます。アメリカで生活する日本人に関しては、油脂を多く含んだ食物の摂取、車社会からくる運動不足、異文化圏でのストレスなども生活習慣病の誘因となるので注意が必要です。人間は、健常でいると健康のありがたみを当然無視してしまい、仕事など日々の忙しさに追われて自発的に病院へ足を運べないことが多いようです。しかし、人間ドックの最大の目的である“生活習慣病の早期発見”を考えるならば、あらゆる人々が個人の条件にみあった適切な検査を担当医師のアドバイスのもとで受診することが奨励されます。

人間ドックで発見される典型的病気とは?

人間ドックの最大の目的である生活習慣病発見の鍵となるのが、受診者の社会的背景、病歴、そして家族の病歴です。これらはその人が将来どのような発病因子を持ち合わせているか、その可能性を探る上でも重要です。また4大生活習慣病以外に発見される病気の例として、男性であれば大腸ガンや前立腺系の病気、女性であれば乳ガンや子宮の病気などがあげられます。病気は、初期段階で発見され、その後適切な処置が施されれば完全回復も可能です。特に大腸ガンや、女性なら乳ガンや子宮頸ガンなどはその典型です。早めの検査が病気の早期発見につながるのです。

個人に見合う健診メニュー

個人の身体状況を考慮した検査プログラムの中には、以下のように細分化されているものも少なくありません。女性・男性そして年齢にこだわることなく受診できるのが人間ドックの魅力です。例えば日本クリニックでは、一般的な全身状態をチェックする基本的なパッケージにはじまり、 日本労働安全衛生法(第44条)に基づく内容のもの、女性用、子供用と健診メニューは様々です。女性用の婦人健診では子宮ガン検診・乳房X線・乳房超音波・下腹部超音波・女性ホルモンなど、個人の健康状態や年齢にあわせて健診します。また、小児用の健診ではアメリカで義務づけられた検査、推薦項目、および日本の学校保険法に準じた健診を年齢別に行います。

人間ドックを受ける

生活習慣病が蔓延する現代における人間ドックの重要性が分かったところで、いざ、健診申し込みをしてみましょう。また、気になる保険料ですが、前述のとおり、人間ドックをはじめとした健康診断は保険が適用されないのが普通のようです。成人が必要とされる一般的標準健診1回にかかる費用はおよそ700ドル前後。自分が勤める会社が健診料を負担してくれるようならまだしも、個人負担となる場合は自分なりの受診プランを立てるのもよいでしょう。

申し込みから結果判明までの流れ

健診日を決めたら、食事制限・禁煙など自主的に体によい生活を心がけるのもよいでしょう。

健診の申し込み(健診希望日の2〜3週間前までに申込む)

健診前(健診開始12時間前から水以外の飲食を停止)

健診(約半日〜1日必要。検査の種類による)

検査結果

病院から検査の報告書が健診日から約2〜3週間後に通知されます。必要に応じて精密検査および治療の指示が主治医よりなされます。

<検査の流れの一例>

尿検査、尿沈査

着替え

身体測定/血圧

体脂肪計測

肺機能検査

心電図

視力/色神*1

聴力検査

総合血液検査

血球算定/鉄分
血糖など。


性別・年齢別にあった検査

・超微量癌反応物質 (CEA/AFP/PSA/CA123*2)
・ヘリコバクターピロリ菌*3
・グリコヘモグロビン*4
・糖負荷試験*5


胸部X線/消化器X線/超音波

問診・診察・保険指導

上記以外にも、女性には子宮ガンや子宮筋腫を早期発見する子宮細胞診・内診や、乳ガンのための乳房X線を、喫煙者には肺ガン発見のための喀痰検査・肺活量検査などを組み合わせることができます。人間ドックはあくまで個人の身体状況に応じて独自に組まれるものなのです。また、近年アメリカでは、脳の断面図を写し出し腫瘍の発見に活用されているCTスキャンを全身規模で応用する全身スキャンが精密検査に導入されています。

  • 色神*1=色神は男性のみがかかる病気。色神の検査対象は男性のみです。
  • PSA/CA123*2=PSAは男性のみ。CA123は女性のみが対象。
  • ヘリコバクターピロリ菌*3=胃の中にあるばい菌の検査。
  • グリコヘモグロビン*4=糖尿病を発見する検査。
  • 糖負荷試験*5=同じく糖尿病を発見する検査。