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帯状疱疹/予防接種

 

2006年に、60歳以上の方に帯状疱疹のワクチンが認可されました。

帯状疱疹とは水痘ウィルスが原因で起こる発疹です。発疹と言うと痒いイメージですが、帯状疱疹の場合は痛い、痛痒いのが特徴です。帯状疱疹になる人は必ず過去に水疱瘡の既往があります。ただし水疱瘡の殆どは子供の頃にかかるので、記憶が定かでなかったり、またかかってると思っていても、実際は違う皮膚病だったということもあります。水痘ウィルスに感染して症状が治まると水疱瘡は完治しますが、ウィルスは体内に潜伏します。健康体であれば、ウィルスは何も症状を起こさないのですが、病気、過労、疲労などで免疫作用が低下すると帯状疱疹を発症します。発病者層は幅広く見られますが、主に50歳以上の方に多く見られます。

症状の特徴は痛みのある水疱性の発疹です。場合によっては発疹より数日前に痛みだけが起こる事もあります。左右どちらかの胸から背中にかけて帯状に広がるのが典型的な例です。また、顔にできる場合もあります。水疱は約7〜10日間でつぶれて治まり、発疹は数週間で治まりますが、痛みは残る事があります。大体の場合1〜3ヶ月ぐらいで痛みも完治します。一番重要なのはいかに帯状疱疹を他の発疹と見分けるかです。帯状疱疹は体の神経節に沿って発病します。神経節は左右対称的に別れていますので、帯状疱疹は左右両側には出来ないという事です。他には神経節は多くは体を横切るように前から後ろに存在するので、胸から背中、腹部から腰の辺りに湿疹が出ることが特徴です。そのため湿疹が胸に出来て、足にも出来ていると言う場合は帯状疱疹は否定できます。もし帯状疱疹の疑いがある場合は一刻も早く受診して下さい。なぜなら治療を早く開始すればするほど効果があります。残念ながら1週間ぐらい経ってから受診する方が多いようですが、注意して早めに治療を受けて下さい。

治療法は、水痘ウィルスに対する抗ウィルス剤があります。この薬は回復を早め、痛みにもある程度は効果があり、合併症の発病を抑えます。治療は発病してから3日以内に開始した方が効果があります。

2006年に帯状疱疹に対するワクチンが認可されました。この予防接種は現時点では60歳以上の方のみ使用が認められています。今後は使用出来る年齢層が広がると予想されていますが、帯状疱疹は50歳ぐらいから発病が多くなり、60歳以上が全体の半数を占めています。現在は60歳以上のデータしか無いため、60歳以上の方のみの使用となっています。帯状疱疹は場合によっては繰り返し起こるので、一度帯状疱疹を経験されている方でも予防接種の対象となります。又、これは予防接種ですので発病してからの治療効果はありません。効果としては帯状疱疹の発病率が約50%に減り、発疹後に残る帯状疱疹後神経痛の発生率が約3分の1に減少しました。

帯状疱疹後の問題点の一つが発疹が消えた後に残る神経痛です。これは誰でもなる可能性はありますが、やはり60歳以上の方によく見られます。この痛みの治療は難しく、簡単に治る方法はありません。数ヶ月後に徐々に痛みが軽減する事もありますが、残ってしまった場合は塗り薬、慢性的な痛みに使用する内服薬等があります。注射で神経の流れをブロックして痛みを止める方法(神経ブロック)も使われています。