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ウイルス性胃腸炎
 

英語名:Stomach Flu, Gastroenteritis

原因:ウイルス感染症

突然起こる下痢、嘔吐等の症状を含む病気は、ウィルス性胃腸炎による物が多く見られます。胃腸炎の大半の原因は細菌もしくはウィルス性による二つに分けられます。この二つの他にも真菌などによる稀な胃腸炎もありますが、一番多く診られるのはウィルスによるものです。先進国で発症する嘔吐、下痢症の大半がウィルスによるもので、ここシカゴ近郊でみられる下痢症のほとんどが急性ウィルス胃腸炎といっても過言ではありません。このAcute Viral Gastroenteritis(急性ウィルス性胃腸炎)は“Stomach Flu”と俗に呼ばれています。ウイルスによる下痢の場合は、嘔吐、下痢のどちらか、または両方の症状が現れます。ウィルス性の場合、便に血が混ざることは殆どありません。血が混ざる下痢は細菌性大腸炎(例:メキシコやカリブ近郊のサルモネラ食中毒菌による下痢や、日本で以前流行したO-157菌など)に多く、この場合は早期発見及び早期治療を要する事があるので、直ちに掛かり付けの医師に連絡を取る必要があります。

症状:

病気の初期には、風邪のような症状で鼻水や咳が出ることもありますが、その数日後に嘔吐、腹痛、そして下痢と、病気は体の上の方から下の方へと進行して行きます。殆どの場合、薬(下痢止め、吐き気止め)の投与は必要なく、約2~3日から1週間ぐらいで病気は自然に回復します。脱水症状もしくは血便が出た場合は例外です。

治療:

治療は原則として対症療法のみです。胃が痛む、吐き気がひどい場合は胃薬、吐き気止めの薬などを使用してもかまいません。下痢止めは下痢の回数が余りにも多い時は注意しながらの使用は可能ですが、一般的には使用せずに、便と共に早くウィルスを排泄してしまう方が早く回復します。それ以外は脱水を予防するために水分の補充が重要です。水分は普通の水、麦茶等でも良いのですが、長引く場合は電解質の入ったポカリ、アクエリアス等のスポーツドリンクが一番良いでしょう。コーヒー、紅茶などのカフェインを含む飲み物は利尿効果があるので避けましょう。

家庭で治療されている間に下記のような状態の場合は、直ちに担当医に連絡を取り受診しましょう。

血便が出た場合、この場合は治療が必要な細菌性の下痢、又はその他の病気の場合がありますので医師と相談して下さい。

頻繁に嘔吐、下痢を繰り返していると脱水症状になる事もあります。体調が悪くなり、立つとふらふらする等の症状が現れた場合は点滴で水分を補給した方が安全です。

高熱が続く場合、又は腹痛がある場合 この場合は適切な治療、検査が必要となる事が多いので早目に受診しましょう。

症状が1週間以上続く場合は、簡単なウィルス性胃腸炎で無い可能性が高くなりますので医師と相談しましょう。

ノロウィルス

冬に良く見られるノロウィルスは今年も日本では多発し、かなりの話題になりました。ノロウィルスもウィルス性胃腸炎を起こすウィルスの一種であり、上記に記載した事が当てはまります。ノロウィルスの特徴としては感染力が強いという事から、集団発生が起こりやすいと言う事です。幸いにも症状は2~3日で改善し、大事に至ることは稀です。但し症状が重い場合は脱水症になりやすいので、点滴治療が必要の場合もあり、特に高齢者、持病持ちの方は注意して下さい。又ノロウィルスの検査をしたいと問い合わせる方も少なくはありませんが、簡単な検査が無く、検査をしても結果が出るころには既に症状が改善している事が多いため、検査は一般的には行われていません。