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睡眠時無呼吸症候群について
 

いびきをかく人は珍しくありませんが、通常のいびきではない場合、この病気が疑われます。

どういう病気?

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に10秒以上呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続的に繰り返される病気です。その結果睡眠が十分にとれず、日中の眠気が強くなり、集中力、活力に欠け、運転中うっかり居眠り運転をしたり、重大事故などを起こしやすくなります。
この疾患は一般に思われている程特殊な疾患ではありません。日本人では、その人口の4%は、ある程度の無呼吸状態があると言われており、その数は200万人とも言われています。しかし、なかなか気がつきにくい(自分では症状が分からない)、いびきをかく程度では受診するなんて恥ずかしいと言う理由などで、まだまだ治療を受けている方が少ないのが現状です。

原因は?

この病気の原因は様々ですが、共通点としては、睡眠中に空気が気管に達するまでにいずれかのレベルでスムーズに通らなくなっていると言うことです。口の中の問題、鼻、咽頭部、首のどこかに原因があってもこの病気は発生します。空気がスムーズに通らない為、いびきが発生し、呼吸が深くなっていくにつれていびきが更にうるさくなり、ある時点で呼吸がついていけなくなり、一旦停止します。しかしさすがに10秒ぐらい呼吸停止すると、血中の酸素が低下するので再び呼吸機能が刺激され呼吸が開始すると言うわけです。

誰に起こる病気?

無呼吸症候群は子供も含めて誰にでも起こる可能性はありますが、肥満体の中年男性に多く見られます。

症状は?

上に述べたいびきと無呼吸の繰り返しが一般的な症状になります。その他にこの病気が及ぼす症状としては日中の疲れ、寝起きが悪い、頭痛、思考力の低下、体重増加、性機能低下などがあります。
また、この病気の特徴としては患者さん自身が気づくよりも相手の方が症状を発見するパターンが一般的です。いびき、呼吸停止を指摘され、また、睡眠中に頻繁に手足を動かすこともよく見られます。軽いうちは疲れやすい位としか思わないのですが、これを繰り返すにつれ、性格の変化、判断力の低下、職場での問題(居眠り、ミス等)、鬱病などに発展することもあります。

放置しておくと?

睡眠中に酸素不足の状態が繰り返し起こるわけですから、当然それなりの影響は現れます。この病気を患っている方は、心筋梗塞、脳梗塞、不整脈などのリスクが高くなります。また熟睡が出来ない為、日中起こる眠気が目立って増します。さらに重症になると、高血圧、肺高血圧症、肺性心、赤血球増加症(血液が濃くなる特殊な状態。貧血の逆)等の重篤な病気に移行する場合もあります。

診断を出すには?
 
睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に呼吸が停止する疾患です。そのため、寝ている時にどのような睡眠状態なのか、呼吸の状態はどのようになっているかを睡眠時に検査しなくてはなりません。これには睡眠ポリグラフィーという検査を用います。基本的には夜に行う検査ですので、1泊入院検査になります。

検査の内容としては、1)睡眠状態を見るために脳波、筋電図、眼球運動などを調べ、2)呼吸状態を見る為に、お腹と胸にバンドを巻いて動きを観察し、心電図もモニターします。3)そして、血液中の酸素の濃度を計るパルスオキシメーターと呼ばれるセンサーをつけてベッドに横になります。センサー類がじゃまに感じるかもしれませんが、決して痛みを伴うものではありませんので安心してリラックスして検査が受けられます。

検査の結果は、神経内科、又は呼吸器内科によって解析されます。結果を解析し、無呼吸症候群であるのか、またどの程度の症状なのかによって治療法が違ってきます。

また、診断がはっきりしたら、耳鼻咽喉科を受診し、明らかに呼吸の妨げになるような部分がないか確認するのも重要です。

治療法は?

1)軽度の場合は生活改善で様子を見る場合もあります。まず、体重減少、禁酒、睡眠薬をやめる事が第一です。肥満の方は体重を落とすだけで症状が改善される事が一般的です。また横向きに寝るのも効果があります。これだけでは不十分な場合、マウスピースなどを使い、気道を開くようにするのも効果的です。生活改善で痩せられない方や、又は中等度、重症のケースはCPAPマスクを睡眠中に使用する事で症状が改善されます。CPAP(持続陽圧マスク)マスクとは陽圧マスクのことで、残念ながら眠りの浅い方などは気になってかえって眠れなくなってしまう事があります。統計的には4人に1人はマスク使用を中止してしまいます。

2)外科的治療 明らかに原因と思われる部分があるのなら外科的治療を試みることもあります。鼻中核の異常が見られる方はそれを治し、扁桃腺が大きい方は除去することによって改善が見られる場合もあります。外科的治療はその他にも色々ありますが、まず保存的治療を試みてから手術に進む事が一般的です。

この病気は放置しておくと徐々に症状が悪化する事が多いので、いびきぐらい等と軽く見ないで早めに医師に相談して下さい。