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過敏性腸症候群 (Irritable Bowel Syndrome)について
 

胃腸系の症状を現す病気で非常に多いのが過敏性腸症候群という病気です。命に関わる病気ではありませんが、なかなか治らず日常生活に色々な影響を及ぼします。

どのような病気?

過敏性腸症候群というのは、主として大腸の運動、および分泌機能の異常で起こる病気の総称です。すなわち、潰瘍やガンなどの器質的な病気がないのに、腹痛、便秘、下痢等が起こる病気です。以前は慢性大腸炎によるものと考えられていましたが、実際には大腸には炎症は見られず、大腸の機能の異常によって起こる病気ということで『過敏性大腸症候群』と呼ばれていました。しかし最近では、大腸だけではなく小腸も関与するという事がわかり、過敏性腸症候群が病名としてふさわしいといわれるようになり、その名称が定着しました。

症状としては軽い腹痛、膨満感、便通の変化(下痢、便秘)などの症状が主な物です。症状には色々な現れ方があり、下痢が中心、便秘が中心、または両方現れる混合型もあります。

何故病気が発病するかは原因不明で、また根治する治療法も今現在ありません。この病気は重篤な病気に発展したりする事は無いのですが、非常に精神的な面でつらい物です。外出時に頻繁にトイレに行く必要があったり、常にお腹が張っていたり、ガスがたまり易い等、またひどい場合は外出する事自体が億劫になったりします。

特徴は、性別年齢に問わず現れますが、若い女性に多いようです。また腹痛の部位が漠然としていて一定でない事が多く、痛む場所が必ず同じ場合は他の病気を疑う必要があります。また眠っている間は症状がないという事も一つの特徴です。その他に高熱が出たり、下血したり、体重が減少したりする場合、また特定の食品で症状が出る場合(例えば牛乳、アイスクリームなどの乳製品)はほかの重大な病気を疑う必要があります。

診断法は?

この病気は色々な検査をしても特に異常は認められません。他の病気の可能性を除去して行き、消去法で最終的に出す診断名です。消化管の検査として、一般的な便検査、注腸検査や大腸内視鏡検査をうけ、腫瘍、炎症性腸疾患等のような器質的病変がないことを確認します。

なぜ発病するのですか?

この病気を持っている方々は腸が正常ではない動きを起こす体質を常に持っているわけですが、常に症状があるわけではありません。症状が現れるには何かのきっかけが無いと現れません。精神的なストレスと食生活が主な原因となります。健康な方であれば、食後1時間位で腸が刺激され、便意を催すと言うパターンが多いのですが、過敏性の方は食後もっと早く、腹痛を伴い、下痢になってしまうと言うパターンが多いようです。具体的に何を食べるといけないと言う事までは不明ですが、やはり食べすぎ、また脂肪分が多いほうが症状が悪化するようです。また腸は部分的に自律神経によりコントロールされています。ですのでストレスが多いと腸への刺激も増え、腸の動きが正常ではなくなると見られています。

治療法は?

過敏性腸症候群を根本的に治す薬は現在ありません。薬の内服治療は対処療法として使われる事はありますが、症状を緩和すると言う目的で使われています。この病気は人それぞれ症状に差がありますので、便秘が主な方は繊維質、または軽い下剤などが有効であり、また下痢が主な方は逆に腸の動きを遅らせる薬などが効果あります。薬以上に大切なのがストレスを解消する方法を探す事です。