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肝機能について
 

食生活の変化、運動不足等の影響で日本人の間での成人病(現在は生活病と呼ばれています)は上昇気味です。
職場の健康診断や人間ドック等でも、検査項目が異常と指摘される方が増加しています。その1つにγ‐GTPがあります。当院の昨年度の健康診断でも、高コレステロール・肥満についで多いのが、高γ‐GTPでした(男性の22.6%)。
γ‐GTPは、肝臓の血液検査の1つです。毎日、日本酒2合(ビールなら大ビン2本)以上飲む常飲酒者の値は、非常飲酒者に比べると明らかに高くなります。またアルコールによる肝障害では顕著に上昇します。しかし、この値は断酒により比較的すみやかに低下します。このようにγ‐GTPは、特にアルコールに敏感に反応する為、一般にはアルコールによる肝障害の指標となる検査として有名です。

健康診断でγ‐GTPだけでなく他の肝機能検査も異常な場合は、アルコール性肝障害あるいはその他の肝臓病や胆道の病気も考えられます。しかし、圧倒的に健康診断で多いのが、他の肝機能検査が正常で、γ‐GTPのみ高い場合です。これは、飲酒の影響によるもので、肝臓の方は今のところ大丈夫ですが、将来アルコールで肝臓を傷める可能性があるといえます。そのため「飲みすぎている」「肝臓が危ない」という体からの厳重な警告と考えて節酒或いは禁酒を心掛けて下さい。
アルコール類(特に赤ワイン)は少量の飲酒は体に良いという事を耳にした事があると思います。これは確かに事実ですが、しかし度を越せば病気のもと。γ‐GTPの高い方は、体から送られるサインを無視せずに、お酒の飲む量、飲み方を今一度考えて欲しいものです。現在医学的に認められているのは1杯から2杯までです。これはビール一缶、ワイン軽く1杯、での基準ですので、注意してください。

γ‐GTPの他にも肝機能を現す数値はあります。GOT,GPTが代表的なものです。GOT・GPTは、いずれも肝機能検査の代表格で、肝臓の細胞の中に含まれている酵素です。

肝細胞中にあるべきこの酵素が、なぜ血液中にもあるのでしょうか? それは人間の体の細胞は、絶えず新しく造られる一方で古いものは破壊されていく為、血液中にはある一定量のGOT・GPTがあります。しかし、ひとたび肝臓に異常(障害)が起きると、肝細胞は破壊される為、GOT・GPTは血液中に増加してきます。一般に急性肝炎では著しく上昇し、慢性肝炎では軽・中程度の上昇を示します。

GOT・GPTが高いと診断された方は、必ず再検査を受けて下さい。それと同時にウィルス性肝炎かどうかを調べる血液検査(現在ではA型、B型、C型肝炎のチェックができます。)や肝臓の超音波検査等の精密検査も必要です。肝臓から送られる信号をそのまま放置すると、肝硬変等の怖い病気に進行してしまう事もありますので、早めに必要な処置をして下さい。