ホームページ
メールリスト 連絡先
日本クリニックについて サービス内容
Chicago San Diego
 
 
パニック障害について
 

突然起こるめまい、動悸、発汗、手足のしびれ、恐怖感。あなたはこのような経験をしたことはないでしょうか。今月は最近多い恐怖症、パニック障害についてお話しします。

パニック障害とはどのような病気ですか?

この病気の特徴はいつどこで起こるかわからない発作です。発作が起こると次のような症状が現れます。死への恐怖感、発狂の恐怖、何か自己制御出来ないことをしてしまうと言う恐怖、寒気、非現実感、発汗、身震い、息切れ、頻脈、動悸、頭痛、手足のしびれ、胸の圧迫感、吐き気、膨満感などが主な症状です。この中の症状が最低4つ有り、4週間内に発作が最低4回起こった場合、または発作が起こる回数はもっと少ないが、常に不安感が消えない場合、はこの病気を疑うべきでしょう。
普通は発作は10〜20分位で治まりますが、いつ起こるか予測できないため、外に出るのが怖くなると言うことがよくあります。一見珍しい病気だと思われがちですが、軽度の病気も含めば1〜2%の人がこの病気を経験しています。恐怖のあまり、最初のうちは病院に駆け込み、いろいろな検査を受けますが、結果はどこも悪くないと言われ、返されると言うことを繰り返すと言うのが特徴です。

パニック障害はどのような人がかかるのでしょうか?

誰でもかかる可能性があります。ただし、パニック障害は遺伝的要素が強いものです。親、または兄弟などがこの病気を持っている場合、発病率は一般の人の十倍ぐらいです。 また発病年齢は20代から30代が多く、女性の方が男性より2倍の確率で発病しています。

原因は何ですか?

いまだにはっきりとした原因は知られていません。ただし、疲労やストレスから来る精神的な要素が引き金になっていると思われています。また遺伝がかなり強い要素となっています。

治療法はありますか?

この病気の治療法は短期的なものと、長期的なものに分かれます。独特の発作が起きた場合は精神安定剤をのみ、出来るだけ早く症状を抑えることです。ただしこれだけでは薬に頼り、やがて癖になり、薬なしでは生活できなくなってしまいます。ですからこれと同時に発作が起きないように予防をすることが大切です。現在ではいろいろな種類の抗鬱(うつ)剤がこの予防に非常に効果があります。抗鬱剤を服用しながら、だんだんと精神安定剤をやめていくというのが、内服薬治療の原則です。
  
内服薬以外に重要な治療法がカウンセリングです。パニック障害は、発作をおそれるため、外出がいやになり、鬱病へ発展していくことがよくあります。また自分に自信をなくしてしまうこともよくあります。これを防ぐには、薬で普通の生活に戻すのも大切ですが、やはり心の病気は、カウンセリングを通して、治療をすることも大事です。

診断はどうつけるのですか?

この病気は心の病気ですので、特別な検査はありません。診断は症状などを問診で聞き、またその他にこれに似た病気でないと言うことを確かめることです。パニック障害に似た症状の出る病気は、狭心症、心筋梗塞などの心臓病、甲状腺機能亢進症、低血糖症(糖尿病の治療を受けている方になりやすい)、更年期障害、などです。これらの可能性をまず消してからでないとパニック障害の診断はつきません。

この病気を放置しておくとどうなるのでしょうか?

発作を繰り返すようになると、やがて発作が起こるのをおそれ、外出するのが怖くなってしまいます。その他の恐怖症、(特に対人恐怖症、)また鬱病などにも発展してしまうこともあります。恐怖のあまり、飲酒に走り、アルコール依存症になることも多くあります。ですから、もしこのような症状がある場合は自分で抱え込まず、早めに治療を受けた方がいいでしょう。放置して、重傷になればなるほど、治療が難しくなり、また回復時間も長くなります。適当な治療を受ければ、普通の生活にきっと戻ることが出来ます。